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日本の夏休みは、オーストラリアのへそとも呼ばれるウルルまたはエアーズロックを訪ねるのに一番の季節です。
その理由は、7月8月はオーストラリアの季節は冬だから。
エアーズロック周辺の冬は、日中は過ごしやすい観光のベストシーズン。
今日は、私達がキャンピングカーでエアーズロックを7月上旬に訪ねた時の行程を紹介します。
実はこの時期、夜は真冬の支度が必要になるほど寒くなる❄。
私達がエアーズロックのキャンプ場に泊まった翌朝は気温0度だった❄。
とはいえ、軽量、防寒に最適なダウンジャケット等があれば、寒いのは朝日を見に行く2-3時間の事でしかないので、ウルルに夏に行って、日中40度を超す中を歩き回る危険を回避できる事を思えば、やっぱり冬がお勧め。
それに、エアーズロックに行ったら、夕暮れと日の出を見るのが定番なので、十分な防寒対策をして神の御業である「ウルルの美」を官能することをお勧めしたい。
以下はエアーズロック周辺の地図。
簡素でしょ😁。
エアーズロック到着前日と到着当日、夕日に映えるエアーズロック
7月5日 エールダンダ ロードハウス キャラバンパーク泊。
2017年当時 6人で$50/泊
7月6日 10時頃 西に242km 先に在る Yulara に向けて出発。
注意喚起:実はこの朝は、9時半にキャンプサイトを出たのだが、何しろアウトバックの給油施設は限られている上に、エアーズロック観光地のガソリンはさらに高値。
という二重の条件からかこの時間には既にロードハウスには、給油のための長蛇の列ができていて、その長蛇の列に阻まれたロードハウス出発のキャンパーたちが更に長蛇の列となっていた!😨
このために実質、ロードハウスからの出発までに約30分を要した。
Yularaユララは地名で、Uluru ウルル はエアーズロックの現地名
ウルルへの途中、左手遠方にそびえる岩山のようなものが見えてきた。ウルルか!?と思いきや、どうやら別物らしい。ま、ここで一休みして、本物のウルルを目指す。
午後1時30分頃 キャンプ場に到着。
これまた、キャンプ場入り口から溢れ出すほどの長蛇の列。キャンプサイトはあるのだろうか?と心配しながら、運転手を残し、私と次男は車から降りて、チェックインのこれまた長蛇の列に並ぶ。
正規のキャンプ場は何か月も前から既に予約完売にて、over flow オーバーフロー と呼ばれる、電気なしのサイトに泊まる。2泊の予定。$25/泊/6人。
この価格は、正規のノンパワーキャンプグラウンド価格ではなく、正規のグラウンドからあふれた=over flow 人用のキャンプグラウンドで、トイレ、シャワーキッチンなどの施設からは”離れた”所にある。(キャンプ場の詳細は記事下部を参照)
3時過ぎ 買い出しへ
Yulara には、さすが世界的観光地!と思わせる、アウトバックにしてはとても立派なスーパーが、アウトバックにしてはとても立派なタウンスクエアーにあって、アウトバックにしてはありがたい価格で、食料雑貨が販売されていた。
アデレードを出て以来10日間、スーパーマーケット と呼べるような店はなかったので、主婦魂と子供のおやつ魂が大きくくすぐられた
4時過ぎ ウルルのサンセットを見るために急いで出発!
国立公園の入場料(三日間有効)として、家族5人価格$90 也。
この国立公園入場料には、(当時)ウルルとカタジュタが含まれていた。
ENTRY FEES FOR THE ULURU-KATA TJUTA NATIONAL PARK
$25 -大人一人、3日間有効
$12.50 - 5-15歳の子供料金、3日間有効
$32.50 - 大人一人通年券;
$15 - 子供一人通年券
$65 - 家族料金;大人二人子供二人以上対象、3日間有効
AYERS ROCK RESORT のサイトより抜粋
ウルルの夕日は、真にきれいだった。
暗くなる前に国立公園を出て帰宅(車)。
暗くなってからは、野生動物が道路に飛び出してくる確率がぐんと高くなるので、運転を避けるに越したことはない。
何を食べたか覚えていないけれど何かを夕飯として食べて、翌朝のウルルのサンライズ見物の打ち合わせ。
明日の朝は、寒い中、早朝に活動開始になるため、パジャマではなく明日の服を着て寝る。たとえこんな小さな非日常でさえも、子供たちはひそかに興奮する。
各人が、自分のリュックに、
水筒と、散策中に小腹がすいた時の為に、各自お好みでスナックや果物を入れる。日焼け止めは共用。経費節約のためにお昼の用意も欠かせない。補充用の水も車内に用意する。なんせ、六人分。
さて!気合を入れて寝よう😪😴!
翌朝、ウルルのサンライズと周遊散策
7月7日 6時起床。
外気温ゼロ度。外はまだ薄暗く吐く息が白い。朝早く、寒いけれど、なんとなくみんな興奮気味。サンライズを見に行く人は既に起きているが、そうでない人たちもいるので、行動は静かに。
キャンプ場からウルル国立公園まではほんの18Km。入場料の支払いまたはチェックの時に止まることを考えても、ものの15分もかからない。
それに、駐車場内に車を止めるまでの時間と、歩行道路にたどり着くまでの時間を考えてもキャンプ場から30分もあれば十分。
あ!まだ薄暗いので車道に動物がいるかも、と心構えは必要。
ウルルのサンライズの時間はこの日7時30頃とチェックインの時に教えてくれたので、それに間に合うように出発。
Ayers Rock Resort のサイト参照
すでに沢山の人が、寒い中サンライズを待っていた。
注意2 実はこの日のサンライズは、私達が行ったところとは別のところからの方が良かったらしい。日によって少しずつサンライズの方角が変わるので、見え方もそれによって変わる。
この辺については、事前の情報収集をしておいた方がいい。
チェックイン時のカウンターでは日の出の時間は教えてくれるがどこからの参観が一番下までは教えてくれないので、インターネットで調べてみるとか他のキャンパーに聞いてみるのもいいかもしれない。
朝8時頃には、次のアクティビティ「ウルル周辺の散策」の
準備オーケー。
写真が趣味の長男は、一人で周辺10Km +5Km を徒歩にて散策。
残りの5人は、自転車を借りて この15Km を散策。 $200/5人/3 時間
自転車の方が楽かと思いきや、道は粉れた紅い砂地の為ところどころ車輪がぬかるみ、ペダルが重くなるため、「楽」とは言い難い。
更に、早く進めばそれだけ冷たい空気が顔にぶつかってくるから、初めのうちは、空気の冷たさが気になるかもしれない。
とはいうものの、歩くにせよ自転車にせよ、人生で一回だけ!となるだろうという意味においては、思い出に残る時間になったことに変わりはない。
登らないという選択、ウルル登頂
三人の息子にとって、ウルル登頂は一つの大きな冒険となり得ることだった。
が、ウルルの登頂については、アボリジニの聖地のであるという理由から、オーストラリア政府が観光の一つとして大胆に宣伝しうる対象とはなっていない。
誰であれ、「自分の聖地」と信じる所に、だれかれ構わず踏み入れられることを好む人はいない。
私自身、実は、登りたい好奇心も小さくはなかったのだが、夫の緩やかながらも明らかな「登らない」意思決定に家族は準ずることになった。
RESPECT 敬意を払う という事。
そして、今年2019年10月から完全登頂禁止の導入を前に登らなくてよかった、という安ど感にも似た思いもある。登頂禁止になれば、観光によって得ていたアボリジニの民自身の収入も減る可能性がある。
しかし、そこを押してまでも、自分たちの聖地を守りたいという彼らの強い思いが、ようやく政府(利益優先に物事を考えがちな入植者政府側?)にも受け入れられたという事。
「彼らの聖地への思い」に反しなくてよかったと今思う。このことについてもちょっと知りたい方は、以下のサイトを参照してみてください。
21世紀あれこれ雑学
11時半:徒歩、サイクリングで一周を終えた私たちは、珍しく、喫茶店(ほら、お金がかかるからね /6人分 汗)で小休止。
自転車でぐるりと回って見たウルルの岩肌は私の想像とは違って、風と雨、動物などの自然の力によって様々な様相を呈していたのには驚いた。
よく見かける写真からは、スムースな岩肌だけを想像していたのだが、それは、ウルルがあまりにも大きくて、遠距離からでなければその全貌を写真に収めることができないが故に、岩肌の詳細までは写らないという事か。
写真でよく見る、平坦な大地と空間にあたかも浮かんでいるかのように見えるすべすべ肌のウルルではなく、何百万年という時間を経てきたが故に見せる岩肌の様相を間近に見れたことに感動した。
ウルル探検が終わり、今日午後からは、Kata Jyuta 風邪の谷へ車で移動。
カタジュタ散策
1時頃:ウルルから約58km 離れたカタジュタに向かう途中でランチ。クーラーバックに入れてきたものの中から、各人が自分のランチを作る。
ウルルもカタジュタも周辺にはお店なんかないことを考慮して、飲食が必要なら事前に購入、準備すること。
Kata Jyuta カタジュタ国立公園
ウルル国立公園内にあるので費用は掛からない。
ここで、私達一行の熟年紳士の二人は、すでに今日一日分以上の運動が十分済んだとの理由で、散策拒否😉。
好奇心だけは残っていた私は、息子三人に(時折)面倒を見られながら散策に向かう。
日は高く、熱く、汗がにじむ。でも何とか行ってきた。
Yulara Campground
ユララキャンプグラウンドについて
以下の説明は、下記サイトの一部を翻訳したもの。
GO CAMPING AUSTRALIAキャンプ場の写真が載っているので参考になる。
文は英語。
ユララ キャンプグラウンドは、ウルルに近い唯一のキャンプグラウンドで、エアーズロックリゾートの一部に含まれる。
このリゾートには、様々な人の要望に応えられる様々な宿泊施設が用意されている。
ウルル国立公園内およびリゾート周辺には、キャンプが許可されているところはない。
このリゾートのすべての宿泊施設の価格は、以下のサイトで。
AYERS ROCK RESORT
キャンパーについていえば、
5月から8月にかけてのピークシーズンに、このリゾートのパワードサイト=電気の使用できるサイトを使用したい場合は、早い時期に予約を入れておく必要がある。
ノンパワードサイトのテントサイトもキャラバンサイトも沢山あるが、チェックインの時点でどのサイトに行くかを指示されるので、それに従う。
エアーズロック リゾートのウェブサイト上に掲載しているキャンプサイトは、「正規」のキャンプサイトであって、予約が必要。
Over Flow オーバーフローと言うキャンプグラウンド
しかしながら、泊まれないからウルルを堪能できない、などという野暮なことを世界有数の観光地ウルルはしない。
実は、正規のキャンプ場が予約が満杯であっても、予約のいらない Over Flow オーバーフローというキャンプ場が貴方のために用意されている。
この オーバーフローキャンプエリアは、non power = 電気なしのキャンプ場でもPowered site でも、トイレとシャワーは共用。
Powered Site は、電気供給ができるので、電子レンジや冷暖房、キャラバンのバッテリー蓄電が可能という点がメリット。
リゾートのキャンプ施設を利用することができる。
ただ、トイレやシャワーなどのアメニティからは離れている。
50〜60台くらいのキャラバンが泊まれるのではないかと思える広さがある。
価格は $25/ 泊 / 車両。宿泊人数は関係なし。(2017年7月時点)
予約が一杯だからと言われても、めげずにこのリゾートに行って、いち早く長蛇の列に並んで、オーバーフローのキャンプサイトを獲得することは可能。
オーバーフローの宿泊は、
正規のキャンプ場の予約がいっぱいになって初めてオープンするので、正規のキャンプ場が空いていれば「正規」を優先に埋めていくし、いくら収容規模が大きいといっても一体どれだけの人がその日宿泊にくるのかは分かりかねる事なので、「早い者勝ち」の言葉通りに行動するのが賢明。
リゾートのキャンプ場には、公共のキッチン施設もあるが、調理器具はなかった。ガスや電気の調理台もない。
このキッチンには沢山のコンセントがあり、電気機器の充電にはアリガタイ。
キャンプグラウンドのあちこちには、無料BBQ ができる設備もある。
トイレシャワーの設備はとてもきれいに管理されている。
有料洗濯設備も大きな広さの洗濯干し場もある。
RECEPTION レセプション=オフィスの横にスイミングプールもある。
サンセット、サンライズのウルルを見ることを考えれば、ウルルから近い宿泊所がいいことは言うまでもない。この点で、このキャンプ場は一押し。
(経費節約のためには、意図的にオーバーフローのキャンプグラウンドに滞在できるように遅めに到着するするという人もいた)
キャンプ場からウルルを眺めることもできる。ウルルまでやく18KM しかないことは、移動の時間の省き、睡眠の時間を確保できる。
リゾートはとても大きいので、無料のシャトルバスが昼夜巡回している。
タウンースクエア―には、カフェ、土産物店、旅行代理店、レストラン、郵便局、銀行、そしてアウトバックであることを考えれば品ぞろえも良く、とても手ごろでうれしい価格のスーパーマーケットがある。
更に、全ての宿泊者対象のアクティビティも催される。アクティビティの予定表はチェックイン時に渡されるはず。
ガソリンスタンドもあるが、高額である。
cororin のつぶやき
ウルル=エアーズロックは、底辺の周囲が約10Kmににもなろうという、神創造された大岩の一部。
そして、私達がここまで約3か月かけて旅してきた距離は、オーストラリア大陸全周の三分の一程だろうか。
オーストラリアは、このウルルの大きさとは比べるに及ばないほど大きい。
更にこの地球は、オーストラリアとは比べるに及ばないほど大きいし、地球を含む宇宙もまた地球とは比べるに及ばないほど大きい。
そして何よりも、これら全ては、神の創造の技により作られたものとすると、
神の大きさとはいかほどか、人間の想像には及ばない。
聖句ー聖書にある言葉
ダビデの詠った歌
「あなたの指のわざである天を見、
あなたが整えられた月や星を見ますのに、
人とは、何者なのでしょう。
あなたがこれを心に留められるとは。
人の子とは、何者なのでしょう。
あなたがこれを顧みられるとは」
(旧約聖書 詩篇8章:3~4節)
神は、私の限られた想像力では知りうることのできない程に大きな存在。
人間=私の大きさなんて、神の大きさを考えたら「無」に等しい。(聖書では塵に等しいと表現されている)
私たち人間を神の視点から見みれば、人間なんて目には見えないほどの存在、顕微鏡でも使わなければ視覚で確認できいない程の大きさでしかない。
にも拘らず神は、この「無」にも等しい人間にその目を留められ、イエス様の十字架を示してくださった。
私の「無」に等しい大きさを見ることができる神の力は人間に取っては不思議としか言いようがない。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
次回は、ウルルでの二泊の後に行ったキングスキャニオンについて書きます。どうぞまたお越しください。
cororin