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アデレードのポートオーガスタからエアーズロックへの道中を参考にしながら、オーストラリアでのアウトバックキャンプのノウハウについて書いてみる。 主には、トイレ事情、水事情、ガソリン事情、食料の買い出し事情についてと、それらの情報源としてのキャンプブックやアプリの紹介。
スチュワートハイウェイについて
巨大なオーストラリア大陸の中央を南北に貫く「スチュアート・ハイウェイ」は、南オーストラリア州のアデレードからノーザンテリトリー州のダーウィンに至る全長 約3000kmの大陸縦断道。
この道中に見る主な人工物は一直線の道路と行き交う車両、途中の小さな町の前後に見られる道路標識と看板そしてロードハウスくらい。これらのものが100kmから数百kmの間隔で現れるのみ。
アウトバックでのトイレ事情
スチュワートハイウェイ沿いには、フリーキャンプ( 通常レストエリア と言う )はあちこちにあるがスチュワートハイウェイ上のレストエリアの多くにはトイレがないから、貴方のキャンピングカーにトイレがないなら、途中の町々の公衆トイレかロードハウスのトイレを借りることになる。
もしもどうしても次のトイレまで我慢できない時は、路肩に安全に停車して、トイレットペーパーとシャベルを持ってブッシュトイレをする覚悟と用意がいる。(自分で地面に穴をほって、使用後はそれとトイレットペーパーを埋めるってこと)
私達も何度かその必要に迫られたが、オーストラリアの砂漠気候の地盤は、砂ではなくて小石ゴロゴロ地盤。だからシャベルが突き刺さらないので穴が掘れない!我慢できない状況なのに!だ。
この状況の回避には、マメに通りかかる一つ一つの町々に立ち寄って、公衆トイレと給油のためのロードハウスの訪問をすること。
ダンプポイント
キャンピングカーにトイレが付いていれば、旅の友の人数とトイレのカセットの容量によっては 1-3泊はブッシュトイレも併用してフリーキャンプで凌げるかもしれないが、トイレカセットが一杯になったらそれを空ける Dump point = ダンプポイトに行って内容物を廃棄する必要がある。(どこにでも撒けていいはずはない)
が、このスチュワートハイウェイ上では、アリススプリングスに1つ公共のダンプポイントがあるだけで、ポートオーガスタからアリスプリングス以前、ダンプポイントは有料キャンプ場にあるのみ。
ダンプポイントの使用だけを、キャンプ場がさせてくれるかどうか?
トライして見るものいいかもしれない。有料になる可能性はある😉
公衆トイレ
スチュワートハイウェイ上にも(お粗末なりにもshiー !)有難い公衆トイレはたまーにある。が、トイレ使用後に流す水や手洗いの水さえないところが多い。 ( それ用に雨水収集型の水のタンクは設置されているが、中が空のものが多い。なにせ砂漠気候だから貯まるほどの雨がふらない )
だから、手洗い用の水の確保又は手指の消毒方法についても、出発前に考えておいた方が良い。
あ!
「お粗末なりにも」と書いたのは、それなりの覚悟を持ってトイレを使用する必要がある事を伝えたかったから。アウトバックにあるトイレの管理は簡単ではない事を加味してあなたの考えて想像力を働かせてもらえば、私の伝えたいことはわかってもらえると思う。😄
勿論 ❗️ トイレットペーパーがないことは珍しくないので、常にポケットに隠し持っていれば、必ず役に立つ機会がある。
アウトバックの水事情について
アウトバックを旅する時は、水とガソリンの確保が最重要課題。
水の価値と補給
アウトバックにおいて、キャンピングカーの飲料水タンクの補給は通常キャラバンパーク以外のところでは難しいし、エアーズロックに近くなるに従ってロードハウス等で売っている飲料水や食料その他の消費物資の価格はうなぎ上りに高騰する。
オーストラリアで500ml の水ボトル単品をロードハウスで買おうとすれば $ 2 - $ 3 は当たり前。これが出発点で2ー3倍とうなぎ上りに上がっていく。
例えロードハウスでホットフードを買って店内で食べようとも飲料水の無料サービスは無いのが普通。アウトバックでは飲料水は持参か買うのが当たり前。
それだけ アウトバック(だけではなくオーストラリア全体的に見ても)では「水 はとても貴重」であると十分に認識し準備、計画する必要がある。
水分確保の必要性
日中の気温は常に20度後半以上になるし、空気は乾燥しているので呼吸や皮膚からの水分の喪失率は高い。
水は貴重だしトイレもままならない環境だからといって、飲水を控えることは便秘、脱水症、熱中症の危険を高める。
更に、アウトバックで車両に何かしらの故障が起きたら、対応してもらえるまでにラッキーでも2ー3時間、場合によってはそこで一泊するような事態にならないとも限らない。そんな非常事態も加味すれば、常備水確保の目安量は自ずと多くなる。
生活用水の節水と水の再利用を工夫する一方で、飲料水の確保を第一に、手洗い、調理、洗面、更にアウトバックでの非常事態時に必要な水の確保を考える必要がある。
水の常備量の目安
公的機関の資料では、せめて1日分一人 5-7リットル以上は確保するように呼びかけられている。
有料キャラバンパークに泊まれば飲料水の補給ができる。が、水の味には大分個性がある😳😅。はっきり言えば美味しいとは言えない。
飲料水としては スーパーで飲料水を大量に買い込むか(確保のためのスペースが必要) 車中携帯可能な浄水ボトルを買うか、 不味くても、これも経験として享受するか の三択。 笑)
キャンピングカーに常設されている水タンクの容量を確認した上で、必要であれば更なる水の確保のために、キャンパーのスペースの許す範囲内で水のタンクを用意する必要があるかどうかも考える 。
通常のレンタカーでの移動であれば、水用の携行タンクの利用も一安だし、スーパーには5リットル入のパックなども売っている。
有料キャンプ場の水の補給の例外として、クーバペディでは BIG4 の有料チェーンキャンプ場に宿泊しても、給水は有料だった😳😅。
オーストラリアでの水の価値について書いた記事は以下⬇️
以下は、アウトバックを旅するにあたって、どのくらいの水が必要かを説くサイト(英語)⬇️
https://www.ritas-outback-guide.com/OutbackSafety_Water.html
有料キャンプサイトに泊まるメリットについては以下参照⬇️
有料キャラバンパークを利用するメリットについて
スチュアートハイウェイ上の食料購入事情
ポートオーガスタからアリススプリングスまでの間で、スーパーマーケットと呼べる店がある街は以下のみ。
ポートオーガスタ
クーバーぺディ
エアーズロック
アリススプリングス
途中の小さい町々にはRoad House ロードハウスと呼ばれる店がある。ロードハウスは給油所兼調理済みファーストフード販売と休憩所、ベーシックな食料品、生活と車の消耗品雑貨が売っている。
ロードハウスのファーストフードは、価格は高いし栄養価がどのくらいのものかと考えさせられる冷凍の揚げ物やソーセージ、パイ、ピザなどが多い。 すぐに食べ飽きてしまうような食品が揃っている。
オーストラリアの主なスーパーマーケット
第一選択肢 :COLES, WOOL WORTHS, ALDY は、全国または局地的にある大型チェーンスーパー。 第ニ選択肢 :IGA セール商品は安いが、それ以外は上記三店に比べると割高感がある。 第三選択肢 :FOOD WORKS 割と遠隔地の小さい町にある、地元密着型小型スーパー。 その他 : ロードハウス など(ガソリンスタンドも兼ねているのでよく訪れることになる)
エアーズロックのスーパーマーケットは、アウトバックにしてはとても立派で価格も財布に優しいので、エアーズロックに行く人はここで主な食料の調達をするように計画を立てることをお勧めする。
アウトバックのガソリン事情
アウトバックを行くという性格上、ガス欠は危険この上ない。行き交う車両にいくらかの燃料を分けてもらったとしても、数百km 先の次給油所まで足りるかどうか定かではない。
車両の実質燃費を気にかけながら、そしてアウトバックの性質も加味すれば、給油可能な時には常に補給するくらいのつもりでいるといいかもしれない。
単調、快適、快速な運転で、いちいち停車するのは億劫に感じるかもしれないが、定期的に休憩を取れるという点も考えれば一石二鳥かもしれない。
そして、燃料の価格はエアーズロックで最高値になるから、その前後で給油しておくことは賢明だろう。
- ポートオーガスタ $126.9/L
- ウーメラ $154.9L
- クーバーペディ $147.9/L
- マーラ $161,9/L
- エールダンダロードハウス $178.9/L
- ユララ(エアーズロック) $179.9/L
- アリススプリングス $132.9/L
アウトバック キャンプに必要不可欠な情報源とアプリ
製本版 CAMPS 9 (アプリもあり)
オーストラリア全土の有料、フリー、ブッシュキャンプ場等殆どのキャンプ場の情報が載っているのが、この以下の CAMPS 9。発行の年によってこの番号は変わる。
宿泊費のごく高いリゾートキャラバンパーク系は対象外。(ここがいいとこ♥)
掲載されている情報
有料か無料か(価格表示はない)、シャワー、トイレ、飲料水、テントサイト、障害者用トイレ、大型対応、電源、日陰等の有無や、宿泊制限時間、ペット連れ込みの可否、景観、許可されるキャンパーのタイプ、舗装か未舗装道路か、キャンプファイヤーの可否、沿道かどうか、収容許容度等について表記されている。キャンパーには至れり尽くせりの情報が、地図と一緒に詰まっている。
アプリ
2、WikiCamps Free App
3、CamperMate free App
4、GeoWiki (CMCA) の情報 CMCA 会員のみ対象のApp
アプリ利用を外せないメリットは、 時系列で直近のレビューが見れること。
スチュワートハイウェイ上の有料キャンプ場
ポートオーガスタからエアーズロックまでの間、私達は友人ゲストと一緒だったこと、総人数が6人と大所帯だったためフリーキャンプではトイレカセットの処理を考えると無理があったこともあって、ほとんど有料キャンプ場に泊まった。
私たちが泊まった有料キャラバンパークは以下。(2017年時点)
宿泊費は、大人4人、子供2人の総勢6人で、エアーズロックとキングスキャニオン以外は電気と水使用の powered site パワードサイト泊。
- ポートジャーメイン: $49 ?
- ポートオーガスタ: $58 Spear Creek Family Caravan Park
- ウーメラ: $49 Woomera Tourist Caravan Park
- クーバーぺディ: $63 Coober Pedi Big4
- マーラ: $43 Marla Road House
- エールダンダ: $50 Erldunda Road House
- ユララ: $25 unpowered ,over flow site
- キングスキャニオン: $110 unpowered, Kings Canyon Resort
- エールダンダ: $50 Erldunda Road House
- アリススプリングス: $76 White Sun Caravan Park
アリススプリングスについては街中に近いところでは、この価格以上の所が多かった。
エアーズロックとキングスキャニオン のキャンプ場の詳細については、以下の記事に詳しく書いてみた。
ここまで読んでいただきありがとうございました😊。
この続きでは、この行程で訪ねたところといくつかの写真を紹介したいと思います。
また、お会いできることを願っています。
cororin