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ブルームでの2泊の間に、ブルームのケーブルビーチと歴史博物館、そしてガンシュームポイントなどを訪ねた。
そして今日からは、約600km南にあるポートヘドランドを目指す三日間の旅。その内容は以下。
出発前のエンジンオイル騒動、
泣く泣く後にしたビューティフル!80マイルビーチ、
雨のような朝霧に出逢ったあとは、いよいよ塩の山そびえるポートへドランド。
そして、思いがけずに与えられた結婚記念日のバイキング、YUM!
ブルームからは方向転換をしてインド洋沿岸を南下する。
気候的には、熱帯雨林気候帯から熱帯気候帯への移動になる。
それではいざ!シュッパーツ!
9月14日 ブルーム出発 ;Stanley rest area 泊 $0
朝、「そうそう!ずっと思い出しては忘れていたこと。ホンダジャズのエンジンオイルをチェックしておこう。」
エンジンオイル騒動
14日、Roebuck Plane Roadhouse を出発する前にホンダジャズのエンジンオイルを確認すると、 なんとほとんど無い😳⁉️ 時計はいつもの様に既に10時。 キャラバンサイトを空けなければならない。 でも、これじゃ、エンジンオイルが無さすぎて、車で20分先のブルームまでもいけそうに無い。
割高覚悟で入ったこのキャラバンパーク兼ロードハウスの店には合うオイルが無く、ブルームまで行くしか無い。 キャラバンパークの受付で出発が遅れる事情を話すと、快く承諾してくれた。
既にキャラバンに接続してあったMUXをもう一度離して、ブルームまで約20分、ひとっ走り。 5リットル缶のオイル$38。 オイルタンクは空っぽそーな割にあんまり入らなかったけれど⁉️、取り敢えずは安心。
よく考えてみればオイルを確認しないで長距離ドライブを始めていたら、オーバーヒートで故障していたかもしれない😨、そう思うと、時間もお金もかかったけれど最小限だったのかもしれない。
ロードハウスの人が出発が遅れるのを快く承諾してくれたことへのありがたさが更に増す。
Thank you Lord ❣️
正午出発で、行き着いたのは180km南にあったスタンレイ レストエリア。
この日は何をするということもなく、何ができるという所でもない。
広いレストエリアには、片手に余るほどのキャンパーしか見当たらない。
今日は朝からハプニングがあったし、ま、こういう日も在って然り。
9月15日 De Grey rest area 泊$0
今日は、私達夫婦の20回目の結婚記念日💗‼️ とは言っても、こんな Middle of Nowhere (人里離れた所) では、結婚を祝う為の特別な外出もあったもんじゃない。
違う! こういう事態こそ正に特別なんだ‼️
ということで、私たちの20回目の結婚記念日は、オーストラリアの Miiddle of Nowhere で、子供達からの「結婚記念日おめでとう」の言葉だけで記念された😄。
さて、
いつまでもこの Middle of Nowhere に留まっていてもしょうがない。
今日もそこそこ先に進まねば。さあ、出かけよう!
Eighty Mile Beach
今日は、8月にダーウィン探訪の拠点としていたBees creek にあったキャラバンパークで会ったキャンパー夫人が教えてくれたエイティマイルビーチを訪ねる。 彼女は言っていた、 「ビーチはね堅くて砂も締まっているから、砂浜にキャラバンを泊めることもできるのよ! キャラバンが砂にハマる心配は無いから大丈夫。 波がすぐ足元にまで来る綺麗な砂浜にキャラバンを横付けして、ワイングラスを片手に、ビーチチェアーにくつろぐの! もう、あんな素敵なフリーキャンプはそうそうないわよ!絶対のオススメ!」
だから私はすっごく楽しみにしていたのだ。 ビーチにキャンピチェアーをセットして、ワイングラスを片手に(実際はワイングラスなんて繊細なものをガタゴト揺れるキャラバンに確保するところなんてないから、プラスティックのコップなのだけれど、イメージだけはワイングラス。笑)ビーチでくつろぐ!コトヲ。 しかしすっごく楽しみにしている私の隣には、なんだか浮かなーい表情の夫😒がハンドルを握っていた。 (私はさぁ、もちろんここに泊まりたいのよぉ〜。子供達だってさ、海で遊べるしさ。ここにはもうクロコダイルはいないんだよぉ〜?。。。。) 口には出さない熱い期待の上に、不安の雲がたなびき始める。
ビーチに泊まるのはフリーキャンプになるから、電気も水も自給自足。つまりはこの暑さの中でもクーラーは使えない。 トイレもキャラバンのものを使う=限りある水を消費するすることになるし、ここには、Eighty Mile beach caravan parkというしっかりとしたキャラバンパークがあるが、それはもちろんしっかりと有料である。宿泊者5人分は unpowered で$60/泊、powered で$70/泊。 料金的に私達にはそぐわない。 そして、 夫は塩水がキャラバンの鉄の部分に付着するとサビの原因になることを危惧している。 そして 彼はもともと海が好きな方ではない。 そして、そう、 つまるところ私達は、この美しいビーチにしばしの停留の後、更に南へ進むことになった😢😢😢😢😢😢😢 で、今日の宿泊は、昨夜のスタンレイレストエリアから約341km先にある De Grey rest area =ディグレイ レストエリア。
翌朝、朝霧の De Grey rest area =ディグレイ レストエリア
朝、起きてみてびっくり😳😳‼️ 朝靄がものすごい! アデレードから北上しノーザンテリトリーに入る少し前から、ずーっと乾燥カラカラの土地を旅してきたから、霧も露もお目にかからなかった。 そ、れ、が。 突然こんなに濃い朝靄に遭遇。😳😳😳😳 雨と呼ぶか霧と呼ぶかの境界線のような濃ゆい朝靄。Wow
ということで、
こんなに濃ゆい霧の中を進むことは危険なので、今朝息子たちは勉強にしばし勤しんでから😞😞😂😂、朝靄が切れて見通しがつくくらいになるのを待って、約67km 先のポートヘドランドに向けて出発。
9月16-17日 The port Tourist Park 泊 $30
Port Hedland ポートへどランド
ポートヘドランドは、港町。 100kmー400km内陸に入った周辺にある4つの鉱山からの鉱石がRIO TINTO という鉱石会社によって発掘され、この港から搬出されている。 街の写真を見ると、街そのものが鉱石色に染まってしまっているかのよう。実は「よう」ではなく、染まっているのだろう。
そんな赤茶の鉱石色の中にあって一際目を引くのが、塩の山だった。
塩の山の左の麓に見える三つの点のようなものは、重機。ブルドーザーやトラック。
重機の大きさと比べれば、この塩の山の大きさが予想できるかもしれない。ここでは、ブルドーザーがこの塩の山で塩を押し上げていた。
さて、ポートヘドランドでは、over Flow オーバーフロー (溢れる の意) と呼ばれる、格安のキャラバンパークに泊まる予定だった。
over flow とは、
街のキャラバンパークが一杯で入り切れなくなった時用に用意してある格安または無料のキャラバンサイトだが、実はこの日、オーバーフローのサイトは閉まっていると😳‼️
ポートヘドランドのインフォメーションセンターで告げられ、ここで紹介してもらったうちで一番安いパークがここだった。
The Landing Port Hedland とオーストラリアの鉱山鉱夫
ザ ランディング ポートヘドランドは、街の入り口に位置する主には鉱山で働く出稼ぎ鉱夫を対象にした宿泊施設だが、観光客も受け入れる。2017年のこの時には、まだ古い施設と新しいものが混在していた。
鉱夫の労働条件
オーストラリアの出稼ぎ鉱山鉱夫は、一種特別な労働条件下で働いている。
鉱山があるところと言えば通常は 正に Middle of Nowhere 。
例えば、1日12時間、12日間連続で働く。
もちろん労働に最低限の必要な衣食住は補償される。
そして12日間が終わると1週間程の休みになる。
いくら鉱山があるからと言っても、MIDDLE OF NOWHERE 乾燥した土地が広がるだけのどことも言えないような土地の近くにある小さな町からだけでは労働力が十分では無いため、オーストラリア中からその労働者が集まってくる。
鉱夫の賃金と労働環境
1週間の休暇には飛行機で家に帰る人も多い(それができるだけの賃金額が保証されているということができる)し、そうでない人は鉱山近郊にある宿泊施設にきて過ごす人もいる。
鉱夫の平均年収はオーストラリアでは第1位で年収は一千万円以上らしい。
なので、1日12時間、12日間を仕事だけに人生を費やした後は、飛行機に乗ってでも愛おしい家族に会いに戻るか、近場の少しばかり贅沢な宿泊施設に滞在して過ごす人が多いという訳。
言い換えれば、こういう気分転換なしに、厳しい労働条件下で働き続けるのは困難なのだろう。
そしてこの宿泊施設を拠点にして、近間の鉱山で働く人もいるようだった。
朝夕に、仕事着を着た人達が送迎を受けていたから。
で、こういう鉱夫を対象にしている宿泊施設だからか、実は大きな恩恵にあずかることができた。それは、、、、。
世界一高い時給を誇るこのオーストラリアで、バイキングを$20/大人 で食べれるところなんて、ここしか無い!
このキャラバンパークの利用者は、割引対象で大人$20、子供$10 と😳🤩‼️。
昨日は結婚記念日だったし、この特別な機会を逃す理由はどこにも無い!
お得に豪華なバイキングが食べれるということを躊躇する理由はすべて跳ね除けられ即決した後、次男はこの日の昼食を抜き、午後6時のバイキングに備えた。
そして、私達夫婦は、1日遅れではあったけれど子供達と一緒に結婚20周年をなんとも美味しく祝うことができた。
この食事の内容は、やはり鉱夫達の食事を配慮しているんだと思う。長い1日を過ごしたのちの楽しみと言えば、食べることくらいなのでは無いか?
鉱夫は、夕食を食べた後、プラスチックの容器に夜食かはたまた朝食か?をタッパーに詰めてお持ち帰りをしていたから。
もし、
あなたがポートヘドランドに行くなら、このパークとバイキングの料金割引の有無について調べていくといい。
宿泊者以外の人はバイキングはもっと高い。
バイキングの内容は本当に素晴らしいから!
正に 写真の通り。
翌17日は、勉強と洗濯をした後、魚釣りへ。
鉱石や塩を運ぶ巨大タンカーが何隻も並ぶ向こう側へ、夕陽が静かに消えていった。
魚釣りに期待しながら持っていったバケツは、夕日の美しさに満たされた私たちの気持ちとは裏腹に、空っぽのまま持ち帰ることになった。これにも慣れてきたな〜。
ブルームからポートヘドランドまでの約600kmの旅が終わった。
ブルーム以前の高温乾燥カラカラの気候を抜けて、朝露を伴う朝に遭遇し、白い砂浜と真水を思わせる海水のエイティマイル ビーチ、そして赤茶けた鉱石色の街にそびえ立つ対象的に真っ白な塩の山。
写真を見れば未だにあの時の空気の感触が思い出される気がする。
私の心ささやきが始まった
これまでどの町にも、一泊か2泊、長くても1ヶ月に満たない時間しか停泊していない。 広大なオーストラリアのあそこにもここにも行ってきた!からって、自分としては、それで? って感じ。 旅の途中で出会った人たちの多くは、「家族五人でキャラバンでオーストラリア一周をしている」なんていうと、素晴らしいことをしているね!という人がほとんど。 でも、 これまで訪ねてきたたくさんの観光地の名前を羅列できるという事実は私にとってはどうでもいい事のように思われてきていた。 有名な観光地に行って、その有名なものを見てきた!って自分に言っても、ふーん、それで? って感じ。
んじゃ、私はなんのためにこの旅してるの??? って。4月9日に始めた旅も5ヶ月以上過ぎたこの頃。何のためにこんな旅をしているんだろう?そんな問いかけが時々自分の中に聞こえてきていた。
この質問に私なりの答えを見つけたのは、ここから約半年以上先になった。
今回もここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
次回はポートヘドランド以南、どこまでになるやら😅。
ウエスタンオーストラリアの旅は、本当に美しい景色がいっぱいなので、
ぜひ今後も写真を期待していてください。
またお会いできる事を楽しみにしています。
cororin